うさぴんの郷

うさぴんの郷へようこそ。ここは自称アートコレクターのブログです。主な購入先はインターネットオークションです。

ヴァンダイク

久しぶりに開けてみたら大量のシミが出ていました。前はシミが一つもなかったのでショックです。 桐箱に入れていたんですがね。ただ、古邨は余白がヤケただけで無事でした。 この版画はヴァンダイクの手になるエッチングです。他の職人のものと比べて線がイ…

林武「ニース」

最近、近代洋画作家、特に巨匠といわれる画家の作品に惹かれている。前々から好きだったのだが、自分でも買えるとわかって以降、より一層、惹かれるようになっていった。 実際、一年間、飲まず食わずでお金を貯めれば、そういった画家のそこそこの絵は買える…

電柱のある風景

ある日、版画堂の目録に一枚の絵を見つけた。裏に広津和郎画とある作者不詳のなんの変哲もない小品だった。広津和郎といえば、小説家だが、本当に彼が描いたものなのかはわからない。絵も描いていたらしいが、画像が出てこないのでなんともいえない。 私は、…

薬師如来像

2019年に落札出来なかった薬師如来像を落札することが出来ました。いや、本当に縁があったとしか思えません。 出品者の説明によれば隠れキリシタンとなっていましたが、私は天台薬師系の念持仏ではないかと考えています。

縁があるということ

骨董や美術品には物縁というものがあり、縁がなければどんなに大金を積んでも買えないが、縁があると驚くべき安さで買うことが出来る。それは、ソシャゲのガチャも同じである。 去年の暮れに五千円で落札した一原有徳の小品二点(しかも一点はモノタイプ!)や…

現代アート

某アートオークションで、MIRAIさんという現代アートの作家さんの作品を落札しました。イラストみたいな作風ですが、個人的にはこういう作品も大好きです。

レンブラント考

手元に作家に関する資料があると収集する際に非常に役に立つと思って資料を集めたりもしたけど、中々、使う機会がない。中でもレンブラントの版画に関する資料は三冊くらいある。そして、手元にはレンブラントの版画が3点ある。一点はヤフオクで購入した老人…

無事に落札ッ!

昨日、ときの忘れものさんで開催されていた入札会の結果が届きました。結果は、無事に落札。一原有徳というモノタイプで有名な作家さんの作品で、念願かなってやっと手に出来ました。

道端の石を拾うように…

最近、美術品が高騰しているように感じる。しかし、リアリズムやコンテンポラリーの有名作家や若手作家を中心に上がっていて、私が数万円、数千円で買った菅さんや磯辺さんの作品も価格がぐんと上がっている。(正直、菅さんは価格が下がりすぎていた感があ…

四方田草炎の素描

四方田草炎という画家の素描作品で、画題は熟前柿。 名前と作品は洲之内徹の本で見たことはあったが、実物を見たのはこの作品が初めてである。柿の表面の模様や葉の印影の丁寧な表現は、見応えは充分にあり、これで数千円は安い買い物だろうと思う。 マット…

アートの共同保有

アートの共同保有について少し気になったので、調べてみましたが、投機商品的な側面が強いように感じました。扱っている作品は有名どころがほとんどですが、すでに天井圏に達している作家(よく言えば作品価格が安定している)の作品である為、驚異的な値上が…

村山槐多考

村山槐多の新発見作品、最初は非常に怪しく思えていた。贋作が多数紛れ込んでいると思ったからだ。贋作と言っても無銘の古い絵に後からサインを後付けしたもので、それなら作風がバラバラというのも納得出来るのだが、村山槐多に似た無銘作品がそこら辺にあ…

村山槐多

昨年新たに発見された村山槐多作品として話題になった中の一枚、油彩による大島風景が毎日オークションの注目作品に出ていた。ネット上の画像ではあるが額に入った状態で見るのと画集で見るのとでは大分違う印象になるから不思議だ。額は決して豪奢なもので…

愛知県での地蔵等の放火事件について

愛知県弥富市で起きた地蔵や狛犬などの放火事件にショックを隠せない。観音堂と中に収められていた仏像も全焼したとのこと。どんな理由にせよ、身勝手な盗難や放火などが横行すればこの様な文化財は消失してしまう。こういった文化財は地域の歴史を知る上で…

村山槐多

展覧会に行けなかったので、せめて作品集でもと村山槐多全作品集を購入した。 ボリューム感のある画集で、濃い内容だったが、疑問符がつく作品もあった。 種まく人という作品。 誰かの作品に村山槐多のサインを入れた贋作の可能性がある。 理由としてはサイ…

作者不詳「風景」2

修復に出していた絵が戻ってきました。 汚れが取れて全体的に綺麗になりました。 額縁も絵と合っていたので一緒に修復してもらいました。 全体的に茶色がかっていて、高島野十郎の作品に似た雰囲気があります。 板裏には「APORO SHIBUYA TOKYO」と読めるスタ…

作者不詳「風景」

作者不詳で、尚且つ出来の良い作品というのは見つけるのが非常に難しいです。 これもその一つ。 なんの変哲も無い風景画ですが、高島野十郎を思わせる密度の高い描写に惹かれ落札しました。 細かく規則的な筆使いやインパストで表現された枯れ草、山の描き方…

凄くいい額縁。森馨之助?「梅椿図」

作者不詳ですが、愛美社という美術団体に参加していた森馨之助という画家の作品と推測しています。 十年くらい前に古美術店で購入しました。その時に言われたことは「額がいい」でした。 確かに額がいいです。草土社型の額縁を思わせる丁寧な仕事です。1924…

浦上玉堂の話

浦上玉堂は文人画の中で結構好きな画家です。 玉堂の作品を始めて知ったのは、静岡市立美術館で開催されていた川端康成と東山魁夷のコレクション展で、その時、私は蕪村と大雅の合作「十便十宜図」や古賀春江の「煙火」、それに東山魁夷が初めて買ったという…

額縁の話

桜田晴義の『つた』という油彩画です。 靉光やボスを思わせる怪しげな雰囲気に惹かれてオークションで一昨年、落札した作品です。 絵は非常に良いのですが、既製品と思しき貧相なアルミの額縁に入っていた所為なのか、評価が低く安く落札することができまし…

厨子入り阿弥陀如来坐像

木製の厨子に納められた木造阿弥陀如来坐像です。像と台座は別材から彫り出されたと思われます。 本体は僅か四.五センチほどですが、精緻な彫りにより全体を破綻なくまとめています。 表面には彩色が施されており、その上から截金による繊細な模様が施されて…

虫干し

日曜に暑い中、虫干しをしました。 紙ものが多いのでチェックが大変です。 額装していない版画は紙を被せて桐箱に入れておきました。 桐箱は浮世絵専門店で購入したので浮世絵や新版画サイズです。 本当はこの木版画を入れたかったのですが、残念ながら入り…

長谷川利行のこと

長谷川利行の作品は筆致の激しさや作者の壮絶な生き様と比べると非常に静かで、主張せず、こちらにそっと寄り添うようにそこに存在しているような作品であると思う。もちろん、そうでない作品もあるけれど大半の作品はそんな感じだ。 数年前に長谷川利行作品…

梅原龍三郎らしき絵

以前、梅原龍三郎風の作風に惹かれ会員制のオークションで落札したこの絵。 描かれているのは、ルノワールの「洗濯する女」という小型のブロンズ像だと思います。 静岡駅前にある大型のブロンズ像やネットで調べましたが、よく似ていました。 梅原龍三郎のコ…

眼を鍛え直さなければ…。

毎日オークションのオンラインカタログを見ていたら三岸好太郎の「札幌郊外」という絵を見つけました。 絵は良いんですがなんか違和感を感じる作品です。 まず、描かれているのが札幌郊外の風景ではなく、家屋の感じからヨーロッパ辺りの風景のような感じが…

静岡近代美術館に行ってきました。

今日、最近話題の静岡近代美術館に行ってきました。 全体的に広く浅く集めたような感じの均一な質のコレクションでした。 沢山の展示品の中で特に印象に残ったのは、荻須の1928年頃の作品とユトリロの1910年代の作品の2点でした。 傑作ではありませんが、二…

県立美術館にいってきました。

静岡県立美術館にいってきました。 残念ながら目当ての久住守景の納涼図は後期展示だったので、見れませんでしたが若冲や蕪村を見れたのは良かったです。 他にも二条城の松を描いた障壁画とかがあり、中々見ごたえのある展示でした。

長谷川利行の作品

最近は長谷川利行の作品を見ても感動、あるいは魂が躍動する感覚というのを感じなくなった。 好みや見慣れたせいなのかもしれない。 オークションに長谷川利行作品が出品されると聞けばカタログを取り寄せたりするが、正直、無理してでも欲しいと思う作品は…

栗原瑠璃華展

静岡県袋井市のシルクロードミュージアムで開催されているガラス工芸作家の栗原瑠璃華さんの個展に行ってきた。 花瓶や菓子鉢などの大型の作品から数千円から買える小物まで充実した内容だった。 約30点位の作品の中で、私が良いと思えたのは大型の菓子鉢だ…

盃を購入

今日、松坂屋に四代徳田八十吉の盃を受け取りに行った。 先月開催された個展で購入したものだが、あいにく、私は日本酒は飲めないので、アクリルケースにでも入れて飾ろうかと思っている。 会場には、先代の三代徳田八十吉の作品も展示販売されており、洗練…